今回はストレッチフィルムについて。
クレイ面の局面の状態を見るのに、シルバーフィルムを使ってハイライトチェックをします。 とはいっても、簡単なことではありません。 皆さんご存じとは思いますが、最近の自動車表面のデザインは平面の部分がほとんどありません。さらに、細部の仕上げも綺麗に内側に回り込んでいるので、細部まで綺麗に見せる必要があります。そういう細部まで貼り込みの効果が得られなくては仕上がりの効果としての説得力がないのです。
シルバーフィルムのタイプとしては、フィルムの裏側に糊がついているタイプと水天式(水にフィルムを浸して使用するタイプ)の2種類に大別できます。
弊社がご提供させていただいている、ストレッチフィルム No.150 シルバーは前者の、裏に糊がついていてクレイ面に付着させるタイプです。 が、これまた単純な糊ではなく、大変な優れものの糊が使われています。
実は、
○ 糊が特殊な迷路のようにフィルムに塗られていて、一旦クレイ面に貼られたフィルムに気泡が入りこんでいても、慌てることはありません。その部分をそっと撫でてあげることで、気泡を取り除くことが簡単にできます。
○ ストレッチフィルムのフィルム自体の伸縮率は実は水天式のフィルムより高く、よく伸びるので、作業性が頗る良好です。
○ フィルムの幅が1225mmと広いので、大型の車種のモデルへの使用も楽にカバーできます。
○ さらに、水にフィルムを浸したりしないので、フィルムの光沢が落ちることもなく、輝き続ける優れものです。
○ 水を使わないので、クレイ面に貼ったら直ぐに次の作業に入れるので、半日以上の時間の短縮が可能です。
○ フィルムを水に浸して使うことそれ自体は問題はないものの、何度も剥がしたり、洗っては貼ったりするので、汚水を生産することになる水天式より清潔でもあります。
